川西市 3歳からの食育 ママとこども料理教室 つなぐキッチン

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2020年04月17日

熱いから!と怖がらせる前にできること

今日は、小さいこどもと台所に立つときに、「火を使わせるのが怖いんです・・・」という、多くのママから聞く声に、つなぐキッチンでは、どんな風にしているかをお伝えしたいと思います。

熱いから!と怖がらせる前にできること

3歳くらいになってくると、こどもはママが台所に立って、料理していることに興味を持ち、「なにしてるのー?」「おてつだいするー!」と近づいてきますよね。

そんなとき、例えば、炒めものをしてたら、つい「熱いから!」「危ないから!」「あっちいってて!!!」って、言ってしまって、

こどもは「イヤだーーーー」と泣き出す。もしくは、「みせて!みせて!」とヒートアップ。。

結局、てんやわんやになって、ママはイライラ・・・・

『あるある・・・そのシチュエーション』と、頷くママも多いのでは??

でも、実際、そうやって、遠ざけることって本当にいいのかなぁ。
あまり怖がらせると、フライパン使ってくれなくなるんじゃないかなぁ。

・・・みたいな心配も同時に出てくるのではないでしょうか。

「危ないから!」だけでは、伝わらない

実際、「火傷させてしまったことがあって、それから私が怖くて触らせていません(涙)」という声もよく聞きます。

火を扱う。

確かに、危険を伴うことですよね。

でも、ただ「危ない!」「触らないで!」「あっちいってて!」と近づかせないだけでは、こどもにとっても、「何をどうしたら危ないか」は伝わらず、いつまでたっても、子どもは、わからないままです。

そのうち「危ないって言われるなら、あっちいってよー」って、台所に近づくことが少なくなるかもしれません。。。
それでは、あまりにも寂しい・・・

じゃぁ、どうしたらよいか。

つなぐキッチンでは、高さの確認と、ルールを説明してあげること。を徹底しています。

大切なのは、環境を整えることと、ルールを毎回伝えること

まずは火を扱うときの環境として、『高さ』が、ポイントになります

こどもの肘の高さが、ガスの火の部分よりも上にあることが大切です。

台所のガス台を使うときは踏み台で調整する。
もしくは、低いテーブルにカセットコンロを置くのもひとつの方法です。

もうひとつは、『ルールの説明』

就学前の小さなお子さんには、さすがに、ひとりで火をつけたり、消したりしてもらうのは、まだ不安なので、「火をつけたり、消すのは、大人の仕事です」と伝えています。

小学生になったら、コンロの着火も経験してもらいたいため、やってもらうことが多いです。

そして、
「フライパンのどこを触ったら熱いのか」を、伝えます。

持ち手の部分も、フライパンや鍋との接合部の金属の部分は熱くなります。
そうゆうところも熱くなることを、あらかじめ、伝えておきましょう。

フライパンが、どのくらい熱くなるのかは、実際に火をつけて、手をかざして、熱さを感じてもらうのもひとつです。このくらい近づくと、熱い。というのは、体感して、初めて理解できるのです。

「左手で、しっかり、持ち手を持つこと」を促すのも忘れずに。

持ち手を持たずに、炒めていると、フライパンがどんどんコンロからズレ落ちてしまいます。

大人にとっては当たり前のことでも、こどもたちには、必ず、毎回、こういったルールを説明しています。

そう。毎回です。

そうすることで、どうしたら危険なのか、どうしたら安全なのか。を、だんだん理解して、危なくないように自分で考えて行動できるようになっていきます。

あ!それから、最後に、もうひとつ。

集中すればするほど、こどもって、肘が下がってきます。そのときに、フライパンに当たって、火傷してしまうことが多いので、肘が下がってこないよう、注意して見てあげることも大切ですね。

ちょっと危険なことこそ、こどもの成長を促す

「何をどうしたら危ないか」「どこを触ったら熱いか」を、こどもが理解していると、そうならないように自分で考えて行動できるようになっていきます。

そして、「ちょっと危険なこと」こそ、やってみたい!できるようになりたい!と、こどものやる気を引き出すのです

私は、これこそ、台所育児のとってもステキなところだと思っています。

確かに、キッチンには、危険が伴います。火を使えば、火傷をすることもあるし、包丁を使えば、指を切ってしまうこともある。

でも、危険を、ただただ遠ざけるのではなく、それをうまく活用して、こどものやる気スイッチを起動させ、説明したら、あとは「黙って見守る」。

それが、親として、とっても大事な役割です。

もちろん、2~3歳の最初の頃は、台に乗って、少し離れた場所から、ママが炒めてるところを見せてあげるだけでも十分なのです。(もちろん、揚げ物のときは、しっかり遠ざけてくださいね。)

ぜひ、火を「怖がらせる」のではなく、「危険」を知って、自分で考え、行動できる力を鍛えるために、伝えていく方法を試してみてくださいね。

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